年末なので、それに関した小説、もとい独白を書いてみました。
(東方小説ですが、東方を知らなくとも読めます)
稗田阿求の独白
『会社での忘年会の時、プログラマーらしい発言をした方がいた。
「新年なんて、ただ年号が一つ増えるだけだ」
と。』
外の言葉であるこの言葉に、私はふと気になったこの一文。
「新年なんて、ただ年号が一つ増えるだけだ」
気になったのは、時間というものに区切りは存在しないのに、
なぜ大晦日と正月の間にこの大きな境界が存在するのだろうか、と。
しばし考えたものの、答えは単純だった。
それは、人間が勝手に決めたものであるからだ。
一年という区切りも、一月と言う区切りも、一日と言う区切りも、
全部人間が勝手に決めたものである。
ではなぜ区切らなければならないのか。
もちろんそれぞれに意味はある。
一年は四季を一周するのにかかる時間、
一月はその四季を12等分した時間、
一日は昼と夜が一周する時間、
である。
しかし、これと正月に祝いを行う事とは関係ないように思える。
が、実際には関係はしている。
大きな区切りで今までの事をリセットし、
新しい気持ちとして、一年を生きる。
こういうことをしないと、人間は
一年を生きていけないのだろう。
また、このイベントはどの世界でも共通だと言うことも聞いた。
言ってしまえば、この年末年始に行われるイベントは
ただの世界共通の行事であると言うことになる。
私の他愛なくロマンチックもない独白ではあったが、
私は通常通り年末年始をのんびりと
過ごすことにしている。
つまり、新年との境界を己で感じ、初日の出を拝む。
ただそれだけである。
「新年なんて、ただ年号が一つ増えるだけだ」
この言葉は去年の忘年会で耳にした言葉です。
この言葉を聞いたときに自分がふと思ったことを
彼女の独白にして載せてみました。
何故今さらこれを書いたのかというと、
実は去年に書いていながら公開はしてなかったので、
折角だからちょっと再編して公開してみました。
皆さんはこれらについてどうお思いでしょうか。
それでは、良いお年を・・・。